一人では持てあます二段ベッド |
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子供の頃に兄貴と使っていた二段ベッド。 兄貴が上で自分が下でした。 当時は上のベッドが羨ましくてよく兄貴に交換してと言ったものです。 しかしいつも兄貴はお前には危ないから下で我慢しろと言われたものです。 兄貴は寮のある高校に行きました。 スポーツで良い成績を残したのでそのスポーツで推薦入学したのです。 兄貴と一緒にいた部屋は自分専用になりました。 二段ベッドも上も下もどっちも自分の好きな方で寝られるようになりました。 最初はとても嬉しい気分でした。 下でゲームをしていて兄貴に、うるさいと怒られる事もありません。 上で寝ている兄貴の寝がえりの音で目が覚める事もありません。 完全にプライベートな空間を手に入れたのです。 しかしたった三日でもう寂しくなったのです。 夜がこんなに静かだったなんて知りませんでした。 兄貴の寝息も何も聞こえません。 二段ベッドが何だか無駄に広くてむなしい気分です。 二段ベッドは、兄弟がいるからこそ良い物なんだなとしみじみ思いました。 |
ベッドに関するエピソード |